金田保育園 - 保健だより

北九州市にある社会福祉法人鳳雲会のホームページです。

保育園の概要

2012.2

「節分」は、季節の分け目のこと。春夏秋冬にありますが、「立春」の前日に当たる春の節分は、大みそかのような意味を持つ、特別なものでした。
豆まきの習慣も、悪いことを追い払って新年を迎える行事に由来するそうです。
子どもたちに、悪いことが近づきませんように。ますます元気に過ごせますように。

「鬼は外!福は内!」

今月は、先月に未満児さんで流行した「感染性胃腸炎」についてです。

  • 感染性胃腸炎とは?

吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状が急におこる病気をまとめて「感染性胃腸炎」といいます。
感染性胃腸炎は、ウィルスによるものと、細菌によるものに大きく分けることができます。
ウィルス性胃腸炎は、便などのウィルスが手を介して口から体内に入り、感染します。主に冬から春にかけて流行し、病原体としてはロタウィルスやノロウィルスが有名です。
細菌性胃腸炎の多くは、食べ物を介しておこり、食中毒と呼ばれます。
主に夏に流行し、病原体はカンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌(0-157、0-111など)などです。
ウィルス性・細菌性とも、下痢や腹痛が突然おこるのが特徴です。
特にウィルス性胃腸炎では、水のような便が出ます。嘔吐も繰り返すため、脱水症状に注意が必要です。細菌性胃腸炎では、発熱を伴うことが多くあります。

  • 予防・治療はどのように?

感染した場合は、水分補給をこまめに行うことが大切です。
お茶や湯冷まし、市販の経口補水液などを、少しずつ何度も飲ませましょう。
嘔吐のために水分がとれないとき、下痢で脱水が激しいときは、点滴などの治療を入院して受ける必要があります。
それぞれの病原体に対する特別な予防方法はありません。ウィルス性胃腸炎に対しては、手洗いをしっかり行うことと、感染者との接触を避けること、細菌性胃腸炎に対しては、食中毒の一般的な予防方法を徹底することが大切です(下参照)。

  1. 清潔に保つ…手洗いや調理器具の洗浄を頻繁に行いましょう。
  2. 生の食品と加熱済み食品を分ける…調理中だけでなく、買い物中や冷蔵庫での保管中も、生の肉や魚は、他の食品と分けましょう。
  3. よく加熱する…各種研究により、70℃まで食品を加熱すると、安全に食べられることが確認されています。
  4. 安全な温度に保つ…微生物の多くは5~60℃でとても早く繁殖します。室温に食品を放置するのは危険です。
  5. 安全な水と原材料を使う…消費期限をすぎた食品は使用を控えましょう。

インフルエンザが気になる季節
寒い季節、まだまだインフルエンザは猛威を振るっています。インフルエンザにかからないために、日ごろの生活リズムを整え、予防していきましょう。
・外出後はうがい、手洗いをする。
・早寝早起きをする。
・3食きちんとバランスのとれたものを食べる。
・適度な室温、換気を心がける。